信州・高山小旅行~足あと編 2
かいです。
信州・高山小旅行の続きです。
まだ夜の明けぬうちに目を覚ます。車中はやはり熟睡できない。朝の梓川SAは、霧の中。そしてとても寒い。エンジンをかけ、またうとうとと...。再び目を覚ますと、外は明るい。出発の準備をしているうちに、霧はほとんど晴れて来ました。
SAを出発し、松本ICを降り、いざ高山へ。今日はいい天気。私がドライブに出て一番好きな時間がこの時間。他所の街で迎える朝の景色を見ながら、新鮮な朝の空気を吸うのは最高な気分です。
松本市街を抜けて安曇村の方向へ、山々の紅葉は最高の状態。今が見ごろの様です。
山も大分登ると、落葉が始まっている。それにしても、寒い。設置されている気温計は何と3℃。初冬の寒さです。あと、一ヶ月もしないうちに、新潟もそうなるんだろうな...。
そうこうしているうちに、上高地への分岐点を過ぎ、県境の安房トンネルへ。私は上高地へは一度も行った事は無い。一度でいいから行ってみたいのだが、マイカー規制で、バスとかに乗り換えなければならない。乗鞍スカイラインを走る為に、私が初めてこの地を訪れたときには、まだ、安房トンネルは開通しておらず、上高地のマイカー規制は休日のみでした。しかし、現在は、乗鞍スカイラインもマイカー規制がなされています。
トンネルを抜けると、岐阜県。景色は一変。長野県側は、どちらかというと、険しくゴツゴツとした感じだが、岐阜県側は、山もなだらかで、やさしい感じ。車を高山に向けて走らせる。
◇ ◇
いよいよ、高山に到着。高山は何回か通ったことはあるが、街中に入るのは初めて。車を駐車場に入れ、まち歩き開始です。
高山の商店街を歩き、しばらくすると、上三之町の看板。「重要伝統的建造物群保存地区」であり、高山の観光のメインの通りである。
通りに足を踏み入れると、観光客でいっぱい。修学旅行生が目立つ。まるで原宿のよう、いや昔の建物が多いから京都の太秦か...。
古くからの街並みを守り、まちおこしに成功した例。しかし、観光を意識しすぎてしまって何か本質を見失っている感じもしました。これならテーマパークと何ら変わらない感じがします。
最近、私が9月に訪れた村上を含めて、全国各地で街並みを守り、まちおこしにつなげるのが流行っています。町屋の壁を黒く塗り、レトロっぽい店構えにして、観光客を集める手法。しかし、どこも同じことをしては、やがて飽きられてしまうのではと思います。本当に必要なものは、その街が営んできた歴史、風土の積み重ね、そして、現在の営みを素直な形で表現することではないのでしょうか。
ともあれ、足を宮川沿いに進める。高山のシンボルともいうべき中橋に...。
橋を歩いていると、なかなかおしゃれなバス。高山駅と、美術館を結ぶバスらしい。このバス、まち歩きをしている間に、2~3回すれ違ったのだが、正面から撮影できずに残念。
中橋を宮川沿いから眺める。ここぞ高山というべき景色。高山に来て良かったと...。
しかし、橋脚には、何かゴミのようなものが引っかかっている。7.13水害での五十嵐川のよう。
そう、高山は、先の台風で宮川が氾濫して多数の被害が出た街なのです。奇妙な縁だと思いながら、川を眺めていると、ユニークなものを発見。
かつて、私が大河津分水の仕事で携わった、粗朶沈床のよう。でも、組んでいる格子が、木製なので、木工沈床か。(もし、違っていたらゴメンナサイ)。
河川法の改正以来、見直されてきている伝統的河川工法である木工沈床。この度の水害でも川を守ったのだろうと思いました。
災害といえば、この街では、ボランティアの状況はどうなっているのだろうと、総合福祉センターにある、ボランティアセンターを訪れました。
かなりこじんまりとした感じ、中に入っても人影が無い。ただ、災害直後は、多くの人達が訪れたらしく、寄せ書きが...。
三条の水害の恩返しに何かと思いましたが、結局何も出来ない...。義援金を提供するくらいしか...。
ただ、私としては、7.13水害を体験した者として、この地で起こった災害に対し、最低限の恩返しができたと思いました。
再びまち歩き開始。
高山の街のあちこちに、レトロな建物を発見。綺麗に整備されている。
まちが元気になると、みんなが、何かをしたいという気持ちが生まれ、それが相乗効果となって、まちがどんどん活性化してくる。そんな感じがしました。
あと、関心させられたのは、街の至るところにベンチがある事。まち歩きを楽しむ者にとってはとても有難く、まちの人々の温かさを感じました。
学校の机、椅子を利用したのは、素敵。
ともあれ、短い時間でありましたが、高山のまち歩きは、とても楽しく、ためになることばかりでした。
◇ ◇
帰宅は、41号と、割引実験が行われている北陸道と8号を通りつつ、約5時間半の道のりでした。
高山と、帰りの道のりのグルメ情報は、またあとで。
では、長々と有難うございました。
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