地域サロンin山形~報告編2
かいです。
地域サロンin山形の続きです。
この辺りは、舗装もインターロッキングで、結構見た目に配慮しているよう。少々作りすぎている感じもするが...。
そうこうしているうちに飲み屋街に入る。昼の飲み屋街は、どの街でもそうだが、少々寂しい。しかし、味のある建物が多い。
と思ったら、昭和の匂いをプンプンさせる建物を発見。映画館旭座とある。上映中の映画の看板がとてもいい感じ。
蔵も素敵だが、この街並みは、懐かしさを感じさせる。いい感じ。
私が幼かった頃、かすかに見た風景なのか、過去の記憶がよみがえる。昔にタイムスリップした様...。
幼かった頃の記憶に酔いしれ周りを見渡すと、「シネマ通り」の表示を発見。近くには映写機が...。
この辺り、昔は、山形一の繁華街だったのだろうか。昔の浅草六区のような感じだったのだろうか。
そして、旧県庁を遠くに望む。とても素晴らしい景色。山形って、結構、都市施設の配置がうまい。
都市の中に広い空間があり、仙台の勾当台公園や定禅寺通の辺りのよう。更に素晴らしいのは、旧県庁が残っているということ。
室内は、現在では真似を出来ないような、昔の贅を尽くした造り。
特に感動したのは、貴賓室からの通りの眺め。天皇陛下もここから山形の街をご覧になったのだろうか。
更に議場へ。中では、コンサートの練習。
ここでは、定期的に音楽のイベントをやっているようだ。
文翔館に程近い、「香味庵まるはち」で昼食。
写真がないので上手く説明できないが、メニューは、漬物寿司と山形そば。
私は、正直言って漬物が苦手なのだが、結構おいしくいただく。特に赤カブが美味。そばも美味しかった。
この建物が、蔵を改装して飲食店にしたもの。ヤマガタ蔵プロジェクトの発端の建物である。
参加者は、オビハチのオーナー、そして、昼食を食べた香味庵まるはちの社長、そして、案内してくれた東北芸工大の学生と我々まち歩きメンバーである。
まず、オビハチのオーナ、まるはちの社長、東北芸工大の学生が、ヤマガタ蔵プロジェクトの経緯を話す。
きっかけは、東北芸工大の一人の女子学生が、山形の蔵について論文を書くために、市内の蔵を調べ歩き、区画整理や財産の処分の為、消え行く蔵を何とかできないかと行動し始めた事が発端。
そんな中、オビハチのオーナーが蔵を壊すのも、蔵を残すのもかかるコストは、一緒。ならは、残して使おうではないかと、一緒に行動し始めた。
まずは、掃除から。学生が中心となって、今まで使われず、ほこりだらけだった蔵を掃除する。すると、いろいろなものが一杯出てきた。ガラクタかそれとも宝物か...。
ともあれ、蔵を掃除した後は、蔵の使い方について考える。
カフェ、ライブハウス、ギャラリーと色々な事を考え、そして、実行。
その積み重ねが、次第に周りを巻き込み、今年は、5棟の蔵でプロジェクトが実行されたそうである。
このプロジェクトの中心は、学生であり、若いエネルギーとアイデアで、実行されたそうである。
そして、参加者同士のディスカッションに。
学生主体の組織ということで、組織の継続性の問題や、資金の問題等、様々な運営上の問題について、話が進む。
更に、山形のまちづくりについて話が進む・
日本一の芋煮会の話や、山形の夏の風物詩、花笠まつりの際、先ほど訪れた、旧山形県庁文翔館前の広場でビヤガーデンをやって盛況だった話等、色々な話題について、意見を交換した。
山形の可能性と問題点を色々発掘したこの会、とても充実した会だった。
新潟のまちづくりに共通する点、新潟が学ばなけらばならない点が沢山浮かんできたこの会、外から街を眺める大切さを感じさせられた会だった。
最後に戦災も、天災も受けずに残って来た山形の街。今、区画整理が続いているが、伝統と近代を調和させた街となって欲しいものである。
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