駅きかく会議~出張PRのふりかえり
かいです。
今日は、30日に行われた、新潟駅周辺整備の駅きかく会議についての報告です。
今回話し合われたテーマは、
1.先回の出張PRのふりかえり。
2.次回WSへ向けての取り組み。
の2点です。
今回は、先回の出張PRのふりかえりを中心に述べたいと思います。
先回の出張PR展については、8日間で、延べ1,200人程の見学者があり、300人程の市民からアンケートや駅へのメッセージをもらう事が出来ました。
それらの中から、浮かび上がった事として、駐車場、駐輪場の問題、まちの賑わいの問題、ユニバーサルデザインの問題、新潟の公共交通全体の問題、市民参加のあり方等、様々な課題が浮かび上がってきました。
そんな中で市民の意見として、なぜ、駅の真ん中に広場を作るのか、むしろ、駅の真ん中に車道を通し、駅の南北の交通をスムースにすべきではとの意見が多かったとの話が各人から出ました。
駅きかく会議のメンバーの中からも、本音として、新潟駅をぶち抜いて南北の交通をスムースにすべきだとの意見が多数出ました。
使い手である市民の意識と、作り手の行政、設計者の意識のズレ。作り手は、新潟駅に広場を整備する事は、当然の事とし、広場作りについて市民の意見をWS等で集めながら、市民参加のまちづくりを進めているが、使い手である一般市民はそれを望まず、車によるスムースな南北の往来を求めている現実。
そんな中、新潟市内で活躍されている建築家の橋本氏より、市民へのインタビュー結果を交えながら「駅前に広場とはどういうことなのだるう」、「そもそもこの事業の原点は何なんだろう?」と問いかけがありました。
その問いかけに対し、私の意見としては、
大勢の人が集まる駅にとって、駅前に人々が集う広場は必要。生の人間がぶつかりあって生まれる賑わいは、街のエネルギーとなる。その大切な場を、車の天下にする必要はない。
この事業は、新潟の南北を分断している線路を高架にし、南北の交通をスムースにするとともに、分断されている南北が一体化した、街をつくる事。これは、かつて、信濃川で分断されていた、新潟と沼垂を一つにまとめ、近代の新潟市の礎を築いた萬代橋に匹敵するような事業。
これらの点について、
作り手が、駅前に広場をつくる事の意義を、使い手である、一般市民に分かりやすい形で伝えて来なかった事。
使い手の市民の想いであり、この事業の目的である、南北の自由な往来と、南北そして、合併する市町村が一つになって新しい新潟市をつくり上げるという事が、作り手(特に設計者)に伝わっていない事。
の2点が問題だと思います。
とにかくこの議論、市民参加型でまちづくりを進めてきた中で、大切な何かを忘れたまま、形だけの市民参加になって事が進んでいないか、という部分が浮き彫りになって来たのではないかと思います。市民参加の大きな実験ともいえる、新しい新潟駅づくり。今回浮かんできた課題にどう取り組むかによって、今後の方向性が決まってくるのではと思います。
ひとまず。
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