September 14, 2005

2005初秋~定禅寺通りとか

かいです。

大分ご無沙汰しておりました。更新をさぼっているうちに、すっかり秋らしくなりましたね。秋の入り口といったら、そう、今年も仙台の定禅寺ストリートジャスフェスティバルに行ってきました。初秋になると、なぜか仙台に行きたくなり、何回も偶然遭遇したジャズフェス。その後、意識していくようになってから2~3年が経ちました。今年は、音楽に満ち溢れた仙台の街で何を感じるのでしょうか...。

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July 01, 2005

初夏の東北弾丸ツアー2.~初夏の八幡平に残雪を求めて

かいです。

先回の続き。

角館からは、46号線で田沢湖方面に行き、アスピーテラインから八幡平を目指します。

秋田名物ババベラアイス

それにしても、今日は東北といえども、日差しが無いものの、相当暑いです。そんなときは、アイスが食べたいですね。実は、秋田にはユニークなアイスがあるのです。皆様も、夏に秋田に行かれた方の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、そう、国道沿いにおばちゃんがパラソルを立て売っているアイスの事です。

それは、ババヘラアイス(パラソルアイスともいいます)です。

実は、今日も、アイスが食べたくなったので、走行中、パラソルとオバちゃんを探しまくっていたのですが、13号沿いでは、なかなか出会えませんでした。しかし、田沢湖に向かう46号線沿いの某所でついに発見。右側で売っていたのですが、強引に入って行きました。

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これがババヘラアイス。

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年を重ねた秋田美人に盛ってもらいました。一つ150円。

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味は、小さいころ食べた30円のバナナアイスの味。少々懐かしい味です。今の様に天然素材100%のジェラートとか無かった頃は、これがご馳走でした。でも、食感は、ジェラートにも似ています。ただ、すぐに溶けるので手がベタベタになってしまうのが難点。

私が、このアイスに出会ったのは10年以上前の事だったでしょうか?7号線を北上し、秋田県に入ると、おばちゃんがパラソルを立てて、アイスを売っていました。初めは、良く見かける「スイカ売り」や「かに売り」の類かと思って見てましたが、車で走行中、10分から15分位に1人づつ見かけるのです。そのときは、怪しいもののような感じがして食べ無かったのですが、その後、秋田に行ったら再びあの光景。それ以来、秋田へのドライブの際には、欠かせない一品となってしまいました。

余談ですが、秋田の国道を走っていると良く目に付くのが「マジカルママ」の看板。丁度、新潟にある「たわらや」に惣菜バイキングを付け足したような店ですが、気軽に飯を食いたい時には重宝します。

いよいよ、八幡平へ

46号線から341号線へ。玉川温泉の方向へ向かいます。初めはわりと平坦な道も、だんだん険しくなり、少々不安。温泉があるせいか、硫黄のにおいが立ち込めています。そして、アスピーテラインへ。いよいよ八幡平に向かいます。八幡平への道は結構険しく、下を見るのが恐くなります。そして、八幡平ビジターセンターのある大沼へ。通過しようとしましたが、あまりに美しい景色なので、思わず車を止めました。

この景色、天国のよう。

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レンゲツツジが丁度見ごろで、とてもよい時期に行ったみたいです。

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美しい景色なので、説明はいらないかと。

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そして、頂上を目指します。

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頂上は、例年に増して、雪が多いよう。今回の旅の目的の一つは、初夏の残雪を眺めに行く事。しかし、壮大なパノラマを期待したのですが、だんだん霧が出てきて、視界が悪くなって来ました。風も冷たくなり、まさか路面凍結とかしていないのかと少々不安。そして、道端には残雪が出てきました。

そして、ついに頂上へ。

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頂上は、残雪だらけ。まるで冬にタイムスリップした様。霧に覆われ、風も強く、壮大なパノラマは期待できませんでした。しかし、霧越しに見える八幡平の頂上は、何かを感じさせます。

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ちょうど頂上が、秋田と、岩手の県境。岩手県に向かいます。

長いループを抜けると、高原が見えてきます。

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この光景、私がかつて訪れた信州のビーナスラインを思い出しました。

ビーナスラインって個人的に甘酸っぱい思い出のある場所。そんな事を思い出したりしました。

盛岡にちょっとお邪魔しました

山を下るとまだ、5時半。初夏の空はまだ高い。夜には少々早いので、盛岡の街にお邪魔する事にしました。

盛岡は、仙台の影に隠れて地味な感じだが、なかなか風情のある街。北上川沿いの景色は、なかなかな風景。こじんまりとした感じだが、川と建物がマッチしている。

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そして、盛岡の中心街に。

ここは、岩手銀行中ノ橋支店、(旧盛岡銀行本店)。赤レンガ作りの建物。

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街の真ん中に、このような建物があるのは羨ましい。

中ノ橋から、盛岡市内を流れる中津川を眺める。

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川幅と建物の高さがマッチしているのか、ここも上手くバランスの取れた景観である。

盛岡の街は、夜も楽しそうです。

ひとまず。

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June 28, 2005

初夏の東北弾丸ツアー1.~奥羽山脈沿いの街を行く

かいです。

今日は、先週末に決行した、「初夏の東北弾丸ツアー」についての報告。

これは、二日間で、東北各県を弾丸のようなスピードで回るという、かなりハードな旅。夏も近づく昨今、少々涼しい東北にでも行ってみようかと決行しました。

今回は、新潟から、日本海を北上し、酒田から、内陸を目指し秋田方面に、そして、八幡平、十和田湖、奥入瀬を駆け足でめぐり、あとは、ひたすら4号線を下り、新潟へ戻るというコースです。

新潟から、酒田、秋田方面に

出発は、25日の6:00。それにしても朝から暑い。エアコンの故障した車なので、かなりハードな旅かも?ともあれ、8号、7号と朝の空気を吸いながら、北へ向かう。村上からは、345号線に…。海岸沿いを走ることにする。初夏の海は波も穏やかで、とても美しいです。

やがて、車は、7号に戻り酒田へ…。この道を走るのは久しぶり。前工事中だった鶴岡から、酒田にかけてのバイパスが完成し、酒田へは、4時間弱で到着しました。酒田からは、47号線を最上川沿いに上ります。晴れてきて、気温はもう30℃以上。かなり暑いです。けど最上川には舟下りの船が見え、川からのの風は涼しく、快適なドライブ。そうこうしているうちに、新庄に到着。新庄からは、13号線に…。奥羽山脈沿いに内陸を走ります。車はやがて雄勝峠に…。秋田県に入ります。

秋田県に入って最初の街が湯沢市。遠目に見ると「爛漫」や「両関」の看板。そう、湯沢は秋田でも有数の酒どころ。秋田、いや、全国的に有名な酒蔵があります。街は、独特の雰囲気。酒どころらしく、商店街とか町中が飲み屋の様。少々癖のある街のようですが、はまると病みつきになりそうな街です。更に、面白いのは、4車線に拡幅された国道沿いの両側に飲み屋がびっしりと張り付いているところ。(写真を撮っておけば良かった)。すこし古めの飲み屋が並ぶ風景は、心に染み付いてしまいます。

湯沢の隣町が横手市。ここは湯沢と違って、近代的なバイパスを通ります。秋田の内陸部は、結構都市としての集積があるようです。そして、花火大会で有名な大曲を目指します。

大曲の素敵なレストラン。

大曲は、最近合併して、大仙市となりました。秋田新幹線も通りますが、こじんまりとした街。ここは、全国の花火師が集まって行われる花火大会が有名です。しかしこの街には隠れた名物があります。それは、嶋田ハム。本場ドイツで修行されたご主人が作るハム、ソーセージは絶品。百貨店にも出しているようで、dancyuにも紹介されたこともあります。その嶋田ハム直営のレストランが「レストランシマダ」。ここはおすすめです。

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この店、内装がとてもゴージャス、雰囲気の良い店です。接客も良く、リッチな感じになります。けど、不思議と緊張しない店です。

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ここのお勧めは、ハンバーグランチ。

DSC01866ハンバーグにライス(パン)、サラダ、スープにコーヒーがついて780円。とてもお徳なランチです。今回は、これをチョイス。更にここの名物のソーセージ(フランクフルト・250円)をチョイスしても1000円あまり。この雰囲気でこの値段は、大変お得といえます。まずは、スープから。具にはソーセージが入っており、その香辛料か、独特の香り、更にカラメルの香りもします。

そうこうしているうちに、メインのハンバーグが到着。

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それにしても、このハンバーグ、大きい。長い方で15センチ位あるだろうか?

早速ナイフを入れる。肉汁がジュワーッと出てくる。口に入れると肉汁があふれ出す。旨い。!とにかくこの快感はたまらない。ソースの味付けはかつて紹介した仙台の支倉のハンバーグとは違い、少々あっさり系。しかし、中の肉の味と香りが生きる味。付け合せのサラダも、美味しい。尚、私は、ハンバーグの肉汁にサラダを絡めて食べるのが好きです(下品な話ですが…)。ライスはやはり地元の「あきたこまち」か、コシヒカリと似ているようで少々違う感じです。

DSC01867そして、フランクフルトも食します。本物のソーセージの醍醐味は、皮のパリッと感。このソーセージもご多分にもれず、ナイフを入れると皮がパリッとなり、肉汁がジュワーッと出てきます。味は少々あっさり系。桜のチップの香りが丁度良く肉とマッチしてとても美味しいです。付け合わせの、マスタードとザワークラウトをつけて食べるとまた違った美味しさが見えてきます。

食事が終わると、コーヒーに。今日は暑いのでアイスを注文。すると出てきたのは、銅製のカップでアイスコーヒーが出てきました。ありきたりのガラスのコップと違い、とてもおしゃれです>

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とても、素敵なレストランシマダ。メニューもフルコースから、親しみやすいものまであり、尚、本格的な感じです。お客様も、カップル、営業の人、おばさんグループと多彩で、入り易い店です。

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秋田方向に来るときは、必ず立ち寄るこの店。今までは、地元ご用達で、あまり県外ナンバーの車を見なかったのですが、今日は、「札幌」「宮城」「山形」と県外ナンバーの車もちやほやと…。メジャーな店になってきた様です。

JRの大曲駅から、車で、2~3分のところ、旧13号線沿いにあります。

デートにはぴったりのお店です。

秋田の小京都、角館

大曲から、車で30分程走ると、角館。檜木内川(ひのきないかわ)沿いに開けた街。ここは、桜がとても有名です。ただ、開花時期がGWと重なるので、車の渋滞は凄まじいです。私も桜の時期に一回訪れましたが、渋滞のあまりの凄まじさに、街に入れずに、檜木内川の対岸から桜を眺めて帰った記憶があります。

又、ここは武家屋敷が有名です。町並みが保全、整備され、なかなか素敵な街です。

檜木内川堤。桜のシーズンは、とても美しい光景となります。しかし、葉桜でもとても美しい光景です。

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横町橋。朱塗りの欄干の橋。しかし、この欄干、ガードレールを朱色に塗っただけのもの。少々、興ざめしてしまいます。秋田は、木材の産地なので、木製の欄干ならもっと素晴らしいものになるのでは。

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武家屋敷。角館の観光の中心。土曜日のせいか、観光客もかなり来ています。ここは、しだれ桜が有名。桜の花が咲いていなくても、緑のトンネルは美しいです。

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この、クランクはとてもいい感じ。

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この水路も素敵です。

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岩橋家。映画「たそがれ清兵衛」の撮影場所でもあります。

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他にも武家屋敷が何軒かありましたが、弾丸ツアーという事で、回れませんでした。

この自動販売機の置き方は、いいなと感じました。時々、観光地で見かける、茶色に塗ったものよりは、はるかにセンスがいいと思います。

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ただ、気になったのは、土産物屋や食堂が観光客を意識しすぎて、少々つまらない感じがしました。その街の持っているものをセンス良く生かして欲しいと思います。

駆け足で巡った角館でしたが、今度、桜の季節には絶対訪れたいと思います。

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次回は、残雪を眺めに八幡平方面に向かいます。

では、お楽しみに。

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June 24, 2005

旭町の辺り

かいです。

昨日、所用で、新潟に出かけたついでに、旭町の新大構内にある放送大学に用があったので、立ち寄りました。

そういえば、先日、国の登録有形文化財に「新潟大学医学部表門及び煉瓦塀」「新潟大学旭町学術資料展示館」が登録されたとの事。(新潟県内では、現在みなとぴあに移築された「旧第四銀行住吉町支店」も登録)。私が、放送大学の試験や、スクーリングで訪れる際、いつも、そこにあった建造物が、文化的に価値が高いものとして評価されたことは、感慨深いものがあります。

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「新潟大学医学部表門及び煉瓦塀」は、初めて、「大学」の学生として足を踏み入れたところ。高校を中退し、社会で働くことを余儀なくされた20代。そんな中、社会人でも学べる場として知り、学ぶことを志した放送大学。放送大学の入学式のとき、初めて見たこの門に、身震いした事を今でも思い出します。

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この門をくぐると、大学構内。単位試験の際には、いつも、この煉瓦塀の脇を通りました。単位試験は、夏と冬。夏は汗をかきながら、セミしぐれの中を歩き、冬は、脇の歩道の雪を踏みしめながら歩きました。

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一方、「新潟大学旭町学術資料展示館」は、かつての放送大学の学習センター。中は、意外と使いやすく、綺麗な建物。ここへは、道を変えるため、前の会社を辞めた後、つなぎの為に、二ヶ月程、毎日通った場所。又、スクーリングや単位試験前の学習の為、何回も足を運びました。

この門と煉瓦塀、そして、昔の学習センター、おととしの春、卒業が決まったとき、そして、卒業式(幕張メッセ)で卒業証書を受け取ったとき思い出し、感慨深いものがありました。合コンとかといった、学生時代の楽しみがあった訳ではありませんが、私の拙い大学時代の思い出の場所です。

そんな旭町周辺、結構風情のある場所でもあります。

しょうこん坂。

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ここから、古町の町並みや、NEXTが見えます。ここを下ると古町が近いです。

尚、この辺りには、「グリル有壬」があります。ホテルオークラ新潟直営。120%旨いとは、申しませんが、オークラのレベルの高い味とホテル並みの接客を気軽に楽しめる店です。ランチは、1000円位からあります。

かいは現在、放送大学大学院の選科生。もう少し、この街のお世話になります。

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February 12, 2005

三条・五十嵐川まちあるき 3.~三条のメインストリートを歩く

かいです。

今日はお待ちかねの三条まちあるきの最終回。
大変更新が遅くなりまして申し訳ありませんでした。
今回は、商店街伝いに東三条に戻ります。

ここは、本町六丁目、旧五ノ町である。
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しばらく歩くと八幡小路。この小路を進むと八幡宮(八幡さま)がある。
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小さい頃は、祭りになると、この辺りまで遠征してきた。

この辺りは旧三ノ町~一ノ町辺りか。
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格子戸のある家が何軒かあるのに気づく。なかなか風情がある。三条にもこんな建物があったのか。
大人になってから、この辺り、車でしか通ったことが無かったので、今まで全然気づかなかった。

旧大町辺り。
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ここは、昔の三条の一番の繁華街。かつて「まるよし」という大きなスーパーがあり活気があった。
今は、まるよしも無くなって少し寂しい。

さて、こんなところに自転車が...。「ちゃりっぱ」って...。
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三条のレンタサイクルか?私は、今までその存在に気づいていなかった。
とてもよい試みだと思う。ただ、PRが上手くない。ただこんな形で並べても利用する人はいない。せっかくなのだから、JRやバスでも宣伝しても良いのではないか。

ここは、丸井今井邸。北海道の百貨店丸井今井の創業者の実家である。
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ここでは、展示会や様々なイベントが行われている。まちづくりの活動も行われているようだ。
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そして、隣の店は「肉のかねまつ」。
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ここの肉は美味い。かいは、年末に手作りのロースハムを作るのだが、いつもここの肉。
そして、惣菜も美味い。ミートボールとかはお勧め。私は、ここの鳥のから揚げが好き。スーパーの物とは全然違う。

美味いものといったら、もう一軒。「パンの早通屋」。
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ここのサンドパンは、とても美味しい。
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今はやりの、バターの香りがプンプンするようなパンではなく、ごく普通のコッペパンに、ごく普通のバタークリームを挟んだだけものなのだが、とても柔らかく美味。
一つ105円(税込)という値段もいい。
三条の隠れた名物。

この店の反対側の小路は、本寺小路。
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ここは、東別院(ごばさま)の参道だが、実はここは、三条一の飲み屋街。夜は、魅惑の空間となる。

そして、上町を過ぎると道はクランク状に...。
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この辺りが、旧三条と一の木戸の境目。

昔は、三条と一の木戸は仲が悪かった。一の木戸の商人は品物を出荷するには、三条に高いお金を払い、船に乗せてもらわなければならなかった。
そんなことから、明治に鉄道が敷かれてから、一の木戸に急行を止めてもらうように請願した。
それが叶い、一の木戸駅に急行が停車し、一の木戸駅は東三条駅と名前を替え、一の木戸の方が栄えるようになった。
しかし、自動車の発達で、商店街は寂れつつある。

そして、ここが神明宮(神明さま)。一応我が家はここの氏子。
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この時計屋、とてもユニークな造り。
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そして、一の木戸商店街、東三条商店街へと進む。
しかし、シャッターが閉まった店が多い。
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郊外店の進出は、三条の中心市街地をゴーストタウンにしてしまった。
これらの再生は、どうすればいいのだろうか。

そんな事を感じながら、家路に着く。

          ◇                    ◇

以上、三回に渡って、三条の街を紹介してみたが、いかがだっただろうか?
私が感じたのは、意外に味のある街だなという事。私がかつて、このブログで紹介した村上高山のように、町屋があるわけでもなく、山形のように蔵があるわけではないのだが、そこに生きている人たちの営みがにじみ出て、とても良い感じがした。
うまくプロデュースすれば、他所からきたお客様にも十分楽しんでもらえる街ではないかと思う。
まだ、三条には、風情のある小路もある。
また機会があったら紹介したい。

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January 28, 2005

三条・五十嵐川まちあるき~木橋「一新橋」から下流へ


かいです。

更新遅くなってごめんなさい。(体調が少々悪かった。)

まちあるきは、一新橋から続く。この辺りはかいの家の近所。
この橋は、何と木橋。(今は珍しい)
でも、三条の街は、私の小学校時代は木橋天国だった。
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五十嵐川でも、先ほど紹介した、田島橋を始め、上流の渡瀬橋、下流の御蔵橋も木橋だった。
何と、信濃川に架かる景雲橋も私が中学生の頃まで(20年ほど前)木橋だった。(昔の萬代橋のよう)
そんな三条って、隣の加茂とかと比べると遅れるってコンプレックスを感じたりした。

そんな三条の木橋も、時代の流れと共に次々と架け替えられ、残るは一新橋のみとなった。
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でも今になってみると、何の味の無い永久橋よりも、木橋っていいかもと考えつつある。
今回の水害による河川改修で、五十嵐川の橋はかなり架け替えられることとなる。一新橋も架け替えられるらしい。
この橋を、木橋で架け直すのは、安全面を考えると無理なのかもしれない、でも、せっかく架け替えるなら、今の一新橋の姿を生かしたデザインにして欲しい。橋の欄干は、木材を用いても十分だし、素材としての木材も、ある程度の強度はある。大型車が通行しないのなら、水害や地震に耐えられのであれば、橋の構造部に木材を用いるのも可能ではないのか、その辺りを考えながら、新しい橋づくりに取り組むべきではないかと思う。

足を下流に進める。
土手の下は一の木戸商店街。この辺り、7.13水害の際、真っ先にテレビで報道されたところ。冷蔵庫が流されたシーンが印象的だった。
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ここから眺める五十嵐川の景色も素敵。
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しばらくして、昭栄大橋にたどり着く。

この橋は、三条の五十嵐川の橋では一番新しい。
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ここは、三条の昭栄通りの再開発で生まれた街。
結構、近代的なビルが建っている。
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そして、この辺りから本町。しかし、私は、昔の上町という名前の方が好き。
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この辺りから、堤外地(堤防より河川側)に家が建つ。
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この辺りはとても好きな小路。
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しかし、河川改修ではこの辺りも変わるのだろうか。

そして、新大橋。
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7.13水害の際には、この橋から、被災状況が放映された。
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表向きは復興された様。しかし、生活の再建はまだまだなのだろう。

そして、常盤橋。
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この橋も風情ある橋。しかし、ここも架け替えの対象らしい。
この辺り、旧三条の中心地区。今も面影が残る。

と、時計を見ると12時を回っている。
そろそろ昼食。

昼食は、ラーメンの「大黒亭」で。
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ここの店、かつて済生会病院があった為、私が中学時代、祖父が入院した時に、見舞いに行った時食べた記憶がある。懐かしい店。
三条も、最近は、様々な美味しいラーメン屋が出来たが、ここの店は、古くからの美味しい店。
店に入ると、店はほぼ満員。そして、昔のラーメンの匂い。トリガラとかつお節の香り、そして、SBコショーの香り。

今回は、ここの名物、カレーそばをいただく。しかし、その前にやはり、餃子。そして、つまみにビール。(えっ逆?)
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ここの餃子は、揚げ餃子に近い感じ。普通の餃子より早く出来上がる。中の具は主にキャベツを細かく刻んだもの。
この餃子、皮が美味しい。つまみのビールによく合う。

そうこうしているうちに、カレーそば到着。
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スープはとろみがかかっていて、カレー南蛮のラーメン版というべきか。
具は、玉ねぎとチャーシューのみ。あっさりしていて、優しい味。
結局スープを全部飲み干す。

給酒をしたのでエンジン全開!!
まちあるき、復活。

松屋小路。この辺りが、三条の昔の中心地である。
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かつて、五十嵐川は、水運が発達し、信濃川を通じて新潟や長岡とつながっていた。

旧一ノ町、このあたり、昔まるよしがあった。(今は、スーパーが入っている。)
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この辺りの小路は、良寛が歩いたらしい。看板が目に付く。
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徐々に下流に近づく。

ここは、御蔵橋。
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この辺りも堤外地に家が建つ。
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そして、五十嵐川も河口に近づき、最下流の橋、嵐川橋に...。
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ここが河口。遠くに弥彦山が見える。

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小さい頃、当たり前のように遊んでいた小路も、今考えればとても風情があったんだと感じた。
この辺り、河川改修でどのように変わるのだろうか?
でも、ここでの営みとそれによって育まれた景色は、変わって欲しくないとも思う。

この街で始まろうとしている新しい川づくり。市民の想いが、この川を、そしてこの街をどのように変えていくのだろうか?そして、かいは、どのように関わっていくべきなのか?

次回は、河口から、商店街を通り、東三条方面に戻ります。
では。


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January 24, 2005

三条・五十嵐川まちあるき 1.~思い出に浸りつつ

かいです。

今日は、三条・五十嵐川のまちあるきについて。

今日のまち歩きの起点は、東三条駅。
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この駅は、かいの小さい頃の遊び場。土曜日の午後、学校が終わると、ランドセルを投げ出して駅に向かった。
お金のあるときは50円の入場券買って、駅の構内に入り、列車が来るのを楽しみにしていた。DSC01054
そんな、東三条駅も、エキナカにコンビニが出来て、今度は自動改札になるとか。駅で遊んで、お腹が空いて食べた立ち食いそば屋はもう無い。あの頃、大金だった150円はたいて食べたそば、たまに、ゴージャスに天玉そば(250円位?)食べて妙にリッチな気分になったりした。
そんな思い出を胸に、歩道橋を渡り、五十嵐川の土手へと足を進める。

この歩道橋からも、東三条駅と三条の街が良く見える。ここも、かいの遊び場。
晴れの日だけでなく、雪が降っても遊びに来たっけ。ここから駅と列車をボーっと見つめる事が、なぜか好きだった。
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歩道橋を超え10分位歩くと、五十嵐川の土手にたどり着く。
堤防の法には、無数の土のう。対岸が決壊した五十嵐川だが、こちらも相当危なかった。
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そして、堤防上の道路のアスファルトには、無数の亀裂。ダメージは相当だっただろう。
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そして、対岸。堤防決壊の後。仮締め切りの矢板が打設してある。
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そして、商業高校のグラウンドの木の流された後。
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しかし、今日の五十嵐川は、まさに清流。この川が、あんなに暴れたとは信じられない。
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そんな想いを抱きつつ、足を下流に進める。
ここは、実はサイクリングロード。また、小さい頃の話だが、この道を自転車で競争したっけ。あの頃は、このサイクリングロード、とても長く感じられたが、歩いていくうちに、もう田島橋。

しかし、田島橋の手前には、堤防の流された後。
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実は、この辺りはかいの家から歩いて10分位の場所。水害の危機は、間近に迫っていた事を改めて感じさせられた。

ここは、田島橋。
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実はこの橋は昔、木橋だった。
永久橋に架け替えられ、便利になったが、少々味気ない。

そして、思い出の五十嵐川鉄橋へと足を進める。
この辺りも、結構遊びに来たっけ。川原に降り、石を投げ、どのくらい飛ぶか仲間と競争したりした。今と違って、こんな遊びしかなかったけと、結構楽しかった。

そして、五十嵐川鉄橋。
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この踏切が、遊び場だった。
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学校が終わると、駆けつけ、ここで、列車を待ってたっけ。たまにユニークな列車を発見し、とても楽しかった。
あの頃の思い出がよみがえる。

そして、三条の木橋、一新橋にたどり着いた。
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つづく。


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January 23, 2005

三条・五十嵐川まちあるき~予告編

かいです。

一週間のご無沙汰でした。(玉置宏風 多分分からないかも)

最近は、萬代橋WSブログ「越後にいがた萬代橋」にはまってしまい、このブログの更新をサボってしまいました。(御免)

ところで、今日は、中越大震災から、ちょうど3ヶ月、そしてわが街三条を襲った、7.13水害から、半年が経ちました。

この水害をきっかけとして、五十嵐川の改修計画が立ち上がり、最近地元説明会も開かれました。
移転を余儀なくされる住民と、災害続きで苦しい行政との間での合意形成は困難を極めると思います。
でも、この事業をきっかけとして、この街も、大きく変わるのかなと思います。
とにかく、この街の復興は、市民と、行政とこの街に縁のある人達が協働して行わねばと思います。

そんなこんなで、かいも、大したことは出来ませんが、せめて、わが街三条と五十嵐川について、情報発信をすることにしました。
その一環として、今日、天気が良かったので、三条の街を五十嵐川沿いに歩いてみました。
実は、この企画は、10月23日に、三条の木橋「一新橋」を紹介しようと、ウオッチしたのですが、当日発生した、中越大震災で頓挫してしまいました。

でも、災害から少し時が経った今日、やはり、情報を発信しなければと思い、今日のまち歩きとなりました。
詳細については、後日(今週中にでも)アップしたいと思います。

皆さん、更新をお楽しみに。

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December 26, 2004

又仙台に行ってきました。2

かいです。

仙台行きの続き。

講習会は、4時過ぎに終了。
光のページェントの点灯にはまだ早いので、AERの展望室に昇り、仙台の街を眺める。
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そして、仙台駅前のペデストリアンデッキから駅前を眺める。
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そして、2階デッキには交番。とても分かりやすい場所。先回の新潟駅前広場のWSでも、分かりやすい位置に交番が欲しいと意見があったが、仙台駅では、すでに実現されている。
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時間つぶしに、駅ナカの居酒屋に入る。
メニューは、福島の馬刺しや青森のイカとか東北各地の名産が並ぶ。さすが東北の中心。しかし、仙台ということで、やはり牛タンをいただく。(もちろん生も)
ただ、雰囲気やメニューといった居酒屋のレベルなら新潟も負けていない。新潟でも旨い魚で一杯やりたい。

一杯飲んで、駅を出ると、外は真っ暗。ペデストリアンデッキから青葉通を望む。そして、夕暮れの仙台の街を歩き始める。
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そして、腹ごしらえ。少し早い夕食は、かつて「続・仙台のおいしい話」で紹介した、ハンバーグ支倉で。

今回は、Bigハンバーグ定食(300g・1300円)を。
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尚、私がいつも食べるダブルハンバーグ定食は1600円、普通のハンバーグ定食は980円である。

ここの定食は、ハンバーグ、付け合せのジャガイモ、インゲン、スパゲティ、にサラダ、味噌汁そして飯である。

ハンバーグの味については、先回紹介したので省略するが、(ふわふわしてとても美味しい。)サラダや味噌汁もとても美味しい。
サラダは、レタスとトマトにドレッシングをかけただけのものだが、酸味がきつすぎず、やさしい味。コーンの味もする。(ドレッシングにクリームコーンでも入っているのか?)
味噌汁も、本格的にだしがとってあり、とても美味しい。具のワカメも歯ごたえがあり、グー。
細部まで手を抜かない所が、とてもうれしい。
ただ、飯の盛りが少ないのは難点。(お替りは100円)
そして、接客をしている奥さん?の気配りも有難い。細かいところにまで手が行き届き、居心地の良い雰囲気。
更に、私が、デミグラスソースをシャツにつけてしまったら、間髪いれず、タオルに洗剤とお湯をしみこませて、これで拭けば落ちるよと渡してくれた。
味と気配りが満点のお店である。アーッ美味かった。

再びまち歩き開始。五橋通から、定禅寺通へ向けて、サンモール一番町の商店街のアーケードを進む。

商店街の脇にとても渋い小路。「文化横丁」とある。
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ここは、餃子の美味しい「八仙」というお店のある小路。(この店のエピソードも、名前は出さなかったが続仙台のおいしい話に)

中々渋い感じの小路。かつて、話題になったしょっぺ系の感じ。
確か、この商店街では、更にディープな小路を発見したのだが、記憶が飛んでしまった。

そして、青葉通を渡る。青葉通にもイルミネーションが...。
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更に商店街を進む。それにしても、人が多い。
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そして、ついに定禅寺通に...。
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9月のジャズフェス以来の定禅寺通。9月には、ケヤキに青々とした葉っぱがついていたが、葉を落としたケヤキに灯りが灯る。街の姿は一変。
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新潟のけやき通のページェントも美しいが、仙台のものは、スケールが全然違う。
凄い...。

とにかく、定禅寺通を勾当台公園方向に進む。

そして、ジャズフェスの際舞台となった、勾当台公園にもイルミネーションが...。
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そして、屋台もいっぱい。暖かそう。
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私が、かつて聞いたまちづくりの成功例として、北海道の帯広の「北の屋台」というのがある。屋台は、九州とか暖かい地方のものだと思われていたが、実は、北国の方が楽しめるという話である。
これからは、寒い地域こそ、夜に街に出て、楽しむ仕掛けが欲しい。


そういえば、この辺、かつて、仙台ネタで盛り上がったとき、情報通の「たかさわさん」より存在を知り、そして、地域サロンin山形で知り合った「えんさん」より場所を聞いた、とてもおいしいと評判の焼肉屋「ぽっこ」のある辺り。
「えんさん」の情報によるとNHKの裏とか...。
早速、NHKを探す。
さすがエビ様、いや皆様のNHKだけに、NHKはすぐに見つかる。しかし、「ぽっこ」はなかなか見つからない。
探す事30分。あきらめて帰ろうとしたその先に、赤提灯が...。
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ついに「ぽっこ」発見である。こじんまりとした感じの店。いかにも大衆向けといったたたずまい。入りたいけど、少々怖い...。

ということで、今度、皆で仙台焼肉ツアーでも行きたいですね。たかさわさん。

ぽっこも見つけ、収穫の多かったまちあるきもそろそろお開き。駐車場へと向かう。
それにしても、仙台の駐車場は、サービスがいい。
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ビジネス料金とか、サービスがいっぱい。私が止めたAERの駐車場料金は仙台では高いほう(30分190円)なのだが、長時間止めても平日は、1500円が上限。
て、いうより、新潟の駐車場料金が高すぎるのかもしれない。30分210円って...。東京でもこれより安いところがある。
仙台は地下鉄とがが発達していて、車と公共交通の競争があるのかもしれない。

そして、車に乗り、家路へと急ぐ。
車窓からは、電波塔のライトアップされた姿が見える。
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商店街を歩いたときにも感じたが、仙台中がイルミネーションで包まれたよう。
街の一つの地域でイベントを行うと、他の地域も皆一緒になって街全体を盛り上げようとする仙台市民の気概を感じた。
そして、仙台市内でも、風花が舞う。峠は雪だろうか...。

          ◇                    ◇

車は、仙台市内を抜け、286号線で山形へ向かう。
仙台南ICを過ぎると、雪もだんだん本格的に降ってくる。宮城川崎IC辺りは、道路にも雪がある。そして、宮城川崎ICから山形道に入る。行きと違い、雪道の笹谷峠。
高速は新雪で真っ白。FRの車は上り坂でアクセルを吹かせず、スピードダウン。
吹雪いてきて気温はマイナス4℃。とても恐い。
ようやく笹谷峠を越え、山形県に入る。山形市内に入るにつれ、道足が良くなり、山形蔵王ICを降りる頃には路面に雪が無くなる。緊張感から開放され、夜の13号を走る。
道は濡れている感じだが、電光掲示板は路面凍結の文字。それにつられて、車の流れは遅くなる。

やがて、南陽市から113号線に入る。路面にも再び雪が...。
飯豊町の辺りから、本格的な雪道となる。前の車が退避し、先頭を走る事となる。
やがて、宇津峠にさしかかる。しかし、なかなかトンネルに近づかない。だんだん雪も激しくなり、退避している車もある。大丈夫なのだろうか?
そしてトンネル。トンネルの中は、暖かくほっとする。しかし、トンネルを抜けると猛吹雪。視界がきかない。遠くに見える街灯の灯りが頼り。除雪してあるが、吹き溜まりの後もある。道は圧雪でガタガタ。
徐々にスピードが落ち、車が何台か連なる。
しかし、とにかく、帰るしかない。
30分か1時間か、とても長く感じられた時間が経ち、小国の街に入る。集落が見えてホッとする。そして、新潟県境へと向かう。

新潟県に入ると、道足が良くなってくる。そして、下関の辺りからは、路面に雪が無くなる。
やっと、雪道から開放される。
坂町に近づくにつれ、暖かくなる。7号線に入り新潟、そして、三条を目指す。
新潟バイパスの辺りは路面も乾いている。日本列島の天気はこんなにも違うのか。
ともあれ、無事に三条に到着。長い一日が終わる。

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December 25, 2004

又仙台に行ってきました。1

かいです。

今日は、今年2回目の仙台行きについての報告。

また仙台?っていうかもしれないけど、今回の目的は、交通工学研究会のセミナー出席が目的。っていうのは建前で、本当は、光のページェントを見たいと思い、今回の仙台行きとなった。
しかし、当日は雪の予報。車で向かおうと思っていたのでかなり不安。しかし、何とかなるだろうと車で向かう。

          ◇                     ◇

今回は、113号線を通り、山形経由で向かう事とする。
当日の朝、出発するときから雪がちらほら...。路面はまだ濡れている状態。しかし、中条を過ぎる頃から、屋根が白くなり始める。
坂町から113号線に入ると徐々に雪景色に...。本格的な冬の到来である。
県境に近づくにつれ、路面にも雪が...。この冬始めての雪道走行。少々不安。
カーブで膨らみセンターラインを少々はみ出す。恐っ。山形に入ると、除雪車が...。
しばらくして小国の町に入る。路面に雪が無く、少々安心。しかし、小国の町を抜けると再び路面に雪が...。雪の山道を走る。
そして、この路線の最大の難関、宇津峠を越える。気温計は何とマイナス4℃。雪も強く降って来て、視界が見えなくなりつつなる。
宇津トンネルを越えると、雪も止む。道足も大分良くなり、飯豊町に入る。路面は濡れている状態から、徐々に乾いてくる。あーっ良かった。
南陽市から13号線に入る。空から薄日も差す。緊張から開放され、今までの遅れを取り戻すべく少々飛ばす。
山形の手前、上山ICより高速に入る。対面通行の高速。車は一台もいない。
高速は、少々遠回りか、山形道になかなか接続しない。かなり走って、ようやく山形道に入る。笹谷峠は雪がないが、かなり寒い。路肩には雪もある。

峠を越え、宮城県に入る。しかし、天気はすっきりしない。宮城に入れば、晴天かと思ったが少々残念。
そして、東北道に入り、菅生PAで昼食。
昼食後、再び東北道に入る。仙台宮城ICで降り、仙台西道路のトンネルを走る。
トンネルを抜けると広瀬通に。それにしても、市街地と郊外を結ぶ仙台西道路、この道を走る度、仙台の都市計画の巧みさに感心させられる。
仙台の街路は、格子状。方角さえ分れは走りやすい。そして、とにかく街路が広い。中枢都市として、ふさわしい街路の広さ。私は政令指定都市の街路は、大体車か歩きで通っているが、仙台の街路はそれにふさわしいもの。
新潟の場合、それだけの格のある道は、駅前の東大通位。政令指定都市を目指す新潟にとって、これはかなりのハンデか。
そして仙台のメインストリート青葉通に入り、仙台駅前に。DSC00939

そして、駅のすぐ隣にある、セミナー会場「AER(アエル)」に到着。
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          ◇                     ◇

そして、本日のメインイベント、交通工学研究会のセミナー「交通シミュレーションセミナー~交通シュミレーション適用のススメ」を聞くこととなる。
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今回のセミナーは、最近急速に進歩している、交通シュミレーション技術について、その概要及び、適応事例、適用に際しての問題点を明らかにするもの。DSC00942

交通シミュレーションとは、パソコン上に信号や道路状況を再現した仮想道路データを作成し、そこに現況及び将来における交通量、道路データを入力して、交差点改良前後の渋滞長や所要時間がどの程度減少するのか推移を予測するものである。(鹿児島国道事務所HPより

私は、冒頭の部分は聞けなかったが、国交省、警察庁、そして、建設コンサルタントの利用事例及び利用への取り組みの話は聞くことが出来た。

まず国交省の沓掛氏より、社会資本整備と交通シュミレーションについての話がある。DSC00943

現在の日本においては、マスコミを中心に公共事業は悪というイメージがばらまかれ、公共事業へ厳しい風当りがある。そして、財政の悪化と相まって、公共事業の予算は削減されている。
しかし、わが国の社会資本整備水準は欧米に比べても低く、又、中国等のアジア諸国は急速に社会資本整備を進めており、このままでは、日本が取り残されるのではと警告。
その為に、公共事業の評価について、市民に分かりやすい形で表現し、理解を求めていく必要があり、そのツールとして、交通シュミレーションが有効であるとの指摘があった。
そして、その一例として、和歌山で行われた社会実験について、交通シュミレーションと実際の社会実験との比較事例が紹介された。現在、有料道路の利用率を向上させる為、全国あちこちで行われている社会実験。その実験に先立ち、交通シュミレーションを行う事で、条件の絞込みを行い実験の効率を高め、なおかつ、想定と実際の比較を行うことにより、シュミレーションの有効性を検証した事例。
今まで、ないがしろにされていた公共事業の有効性の評価について、目に見える形で表現できる事が期待される。

次に、警察庁の山本氏より、警察における、交通シュミレーションの現状と課題について話がある。
警察においては、交通シュミレーションについて、ニーズはあるものの、利用実績がないとの話がある。
現在の交通シュミレーションについて、専門的な知識を持った人が必要で利用しにくく、コストが高い、又、利用についても、各都道府県警レベルではたまにしか利用する機会が無く、導入に踏み切れないとの事例紹介があった。

そして、最後に、パシフィックコンサルタンツの杉本氏より、東北地方による交通シュミレーションの適用事例について話があった。
この中で、駅前の都市計画道路整備に伴う交通量の変化についてのシュミレーションとバイパス整備における取り付け道路の接続についての2点の事例紹介があった。
特に印象深かったのは、バイパス整備の事例。
このバイパスは、市民との話し合いで合意形成しながら造って行こうとしているもの。その中で、バイパスが通る付近に団地があり、団地との接続道路が交差点に近接する計画となった為、そこの接続をどうすべきかについて、市民と行政とコンサルで話し合われた。
行政側は計画される交差点から、離れたところに団地との新しい道路を建設し、団地との接続を図ろうと提案したが、市民側は、既存の道路を活かし、五叉路としてはどうかと話が出て、交通シュミレーションを行う事となった。
その結果、五叉路とする案では、深刻な渋滞が発生する事が予測され、結局、新しい接続道路を造る事になったそうである。
分かりやすい形で、市民と行政の合意形成を行うツールとして、交通シュミレーションは有効であるとの話であった。

交通シュミレーションは、現状では、なかなかとっつきにくいものだが、これからのまちづくりを進めるために必要不可欠なツールである。誰にでも分かりやすく、正確で、安価なシステム開発を望みたいものである。

          ◇                     ◇

かなり堅い話が続いたが、次回は、夕暮れの仙台まち歩きと光のページェントについての報告!お楽しみに!


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